検索順位が決まるまでの仕組み

検索の仕組みを理解する必要性

Web検索で上位表示されることは、高いクリック率(CTR)からWeb流入数の増加、ひいては自社のブランディングを確立するなど多くのメリットがあります。 ※参考:SEO対策が必要な理由

しかし、サイトを公開したけど検索エンジン上で表示されない検索順位が上がらないなどのお悩みを抱えている方が多くいらっしゃいます。

こういった課題を解決するには、まず「検索順位が決定するまでの仕組み」を正しく理解することが重要です。仕組みがわからないものに対策は立てられません。ここでは検索順位が決定されるまでの3つのステップとその対策について解説します。

Step1. クローラの巡回

検索エンジンはBotと呼ばれるロボットを使って世の中のWebページを巡回しています。このようにWeb上の文章や画像をロボットが隈なく探すことから、「這いつくばる」という意味のcrawler(クローラ)と呼ばれています。

また、Botはクローラに限った話ではなく、インターネット上の一定の処理を自動化するのに使われるアプリケーションやプログラムのことを指します。そういった汎用性からサイバー攻撃に使われることもあります。セキュリティソフトなどで、Botの判別等も行っているところもありますが、Botをすべて止めてしまうとクローラの巡回ができなくなります。そこで、良いBot、悪いBotなどに区分する必要があり、良いBotの典型例が検索エンジンで使われるBotになります。

Step2. インデックス

クローラの巡回によって収集されたデータは、検索エンジンのデータベースに登録されます。これを「インデックス」と呼びます。インデックスされてはじめて、検索順位決定のスタートラインに立つことができます。ユーザーが検索しているのは実はWebではなく、インデックスされたものだけを検索しています。それゆえにインデックスされることが重要な意味を持ちます。

では、どのようにインデックスされるのでしょうか?実はインデックスされる方法は、2つしかありません。

1.クローラの巡回からインデックスされる
クローラの巡回は、Google Search Consoleから提出されるサイトマップや被リンク経由でBotの巡回が行われます。以前は被リンクの数が、Step3で行われる検索アルゴリズムに連動していたこともありますが、現在は関係ないとされています。しかし、被リンクされることによりクローラの巡回頻度は上がるため、間接的にはSEO順位に関与しています。BtoBで言えば、導入事例の公開などで被リンクをもらうことができるので、ユーザー側でも積極的に事例公開に協力することで自社のクローラの巡回を上げることができます。

2.Google Search Consoleからリクエストする
サイトを公開したばかりなど、被リンクをもらいにくい場合は、下記のようにGoogle Search Consoleからインデックスのリクエストをすることができます。但し、すぐに反映されるとは限りません。サイトの人気によって数日から数週間かかる場合があります。

インデックスされているかを確認するには?

検索画面から以下を検索します。ここに表示されているものがインデックスされているものです。

site: ドメイン名

例) site:digitaldrop.co.jp

特定のURLだけ確認したければ、ドメイン名のあとにURLを入れることでインデックスされているかどうかの確認ができます。

デザイン系のWeb制作会社の場合、作って終わりといったこともあるので、作成後もどうやってサイトを成長させるのかまで、相談できるところがパートナー選びで重要かと思います。

Step3. 検索アルゴリズムに基づくランキング

インデックスされたものに対して、ここではじめて順位の決定が行われます。検索のアルゴリズムは250以上の要素から構成されていると言われています。例えば、検索したキーワードがページタイトルになっているか、URLに含まれているか、キーワードの含有率がどれくらいあるか、またページ内でキーワードが隣接しているかなど表示されたあとのページの配列まで様々な観点から評価し決定されています。

こういった知識が増えれば増えるほど、検索のアルゴリズムに沿ったコンテンツ作成(ブラックハットSEO対策)をしがちですが、検索エンジンが重視しているのはコンテンツの質です。E.A.T Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)が評価されており、オリジナリティのあるコンテンツ制作(ホワイトハットSEO対策)が必要になります。

まとめ

どのような仕組みで検索順位の順位が決まるのかを理解することではじめて、SEO対策を立てることができます。Webサイトの構築を外部に依頼する場合、きちんとインデックスされているかを確認する必要があります。

弊社で制作する場合は、インデックスした状態で引き渡しをしています。Webに限らずマーケティング全般に言えることですが、制作は過程の一部に過ぎません。制作後のPDCAまで考慮するパートナー選びが重要です。

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