【印象に残る】効果的なインタビュー動画の作り方

インターネット技術の進歩により動画、特にインタビュー動画を活用する企業が増えています。この記事ではインタビュー動画の作り方に加え、インタビュー動画をより効果的なものにするためのコツについて解説します。

インタビュー動画が活用されるワケ

インタビュー動画が活用されるのは、動画メッセージなら「信頼性」「信憑性」「客観性」が伝わりやすいためです。

文字だけのメッセージと違い、話し手の顔が見えるインタビュー動画は「生身の人が自分の言葉で話している」印象を与えます(信頼性)。またインタビューに答える形で話される会話形式は宣伝臭くなりません(信憑性・客観性)。特に話し手が外部の人(顧客など)の場合、こうした効果はより一層高くなります。

インタビュー動画の作り方

インタビュー動画は6つのステップで作成します。

ステップ1 動画の目的を決める

最初にとりかかるのは、インタビュー動画を作る目的を決めることです。

  • 企業の知名度を高めたいのか
  • 商品やサービスを売りたいのか
  • 求人に利用したいのか

など「動画を使って何をしたいのか」が決まれば動画のおおまかな構成や雰囲気もおのずと明らかになり、その後の作業方針が固まります。

ステップ2 動画の構成を考える

目的が決まったら具体的な構成づくりです。ブランディングやマーケティングに使われる動画は、一般に「序盤・中盤・終盤」もしくは「起・承・転・結」の形式で構成されます。

序盤(起):動画の導入部分です。数秒〜数十秒程度の短い尺ですが、序盤の内容次第で視聴者が動画の続きを見てくれるかどうかが決まります。

中盤(承・転):動画の本体です。基本的には「聞き手と話し手の対話」が繰り返されますが、一回の対話があまり長くなりすぎないようにして、テンポ良く会話が進むようにするのが好ましいです。

終盤(結):動画の結論部分です。最初に考えた「動画の目的」を意識しながら、自然な形で会話をまとめます。

構成が決まったら台本(シナリオ)形式で文章化しておきましょう。

ステップ3 出演者のアサイン

出演者とは、聞き手(インタビュアー)と話し手(インタビュイー)のことです。基本的に聞き手は1名、話し手は1名〜複数名で構成されます。シンプルで伝わりやすいインタビュー動画にするためにも、出演者はできるだけ絞り込んだ方が良いでしょう。

なお出演者をアサインする際は「肖像権」「パブリシティ権」について事前に確認し、同意を取っておくことも重要です。

ステップ4 機材の準備

インタビュー動画に必要な機材は次のものです。

カメラ(ビデオカメラ)

動画を撮影できるカメラを、できれば2台以上用意します。複数台用意するのは、聞き手、話し手、場の全体など複数のアングルからインタビュー風景を撮影するためです。

三脚

カメラを固定するための三脚も必要です。ただし「映像をブレさせないこと」が目的なので、三脚の代わりにジンバルやスタビライザーなどの機器を利用しても構いません。

照明

出演者の顔を明るく見せたり、逆光を解消するために照明を用意します。ただし光源を直接当てると不自然になることもあるため、レフ板などもうまく活用すると良いでしょう。

マイク

カメラに内蔵のマイクでは音をうまくひろえないことも少なくないため、音声を収録するためのマイクを別に用意します。人物の顔がアップになるインタビューでは、できるだけ目立たないピンマイクがオススメです。

パソコンと編集ソフト

撮影や録音した素材を編集するための機材です。それほどハイスペックなものでなくても編集は可能ですが、スムーズは編集作業のためにも、編集ソフトは有料のものを利用した方が良いでしょう。

ステップ5 撮影

撮影は原則として1日のうちに終わらせます。撮影時間の目安は「完成動画の時間×10」、つまり5分程度の動画を作るなら50分〜1時間程度です。ただし撮影をスムーズに進めるために事前の打ち合わせやリハーサルも行うため、実際にはその倍程度の時間は確保しておきましょう。

撮影時の「明るさ(照明や太陽光)」と「音(騒音や環境音)」も考慮して、できるだけ条件の良い場所や時間帯で行うことも重要です。

ステップ6 編集

編集では「ムダな間」や「余計な音」をカットすると同時に、テロップやBGMを挿入することで動画の視覚効果・聴覚効果を高めるようにします。

効果的なインタビュー動画を作るコツ

インタビュー動画を効果的なものにするコツは、大きく分けて3つあります。

質問と回答はシンプルに

まずはインタビュー動画の中心となる質問と回答をシンプルにすることです。主役は話し手なので聞き手の質問が長すぎるのは論外ですが、話し手の回答も(カンペが不要な程度に)簡潔にまとめます。

マルチアングルで撮影

複数台のカメラでアングルを変えて撮影するのも重要なポイントです。複数のアングルからの映像を編集で繋ぎ合わせたりインサート動画を活用したりすることで、視聴者を飽きさせない視覚効果が生まれます。

テロップやBGMを活用

印象に残したい発言をテロップで表示したり、場面に合わせてBGMを変えることでインタビュー動画の雰囲気は大きく変わります。こうした視覚効果・聴覚効果は「やりすぎると逆効果」になるため、過不足のない編集が重要です。

まとめ

インタビュー動画は、企業のブランディングやマーケティングに大きく貢献します。6つの作成手順や3つのコツを意識しながら、効果的なインタビュー動画の作成を目指してください。

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