めっちゃ簡単!5分で終わるKairos3 の初期設定(図解付き)

Kairos3 とは?

Kairos3は、カイロスマーケティング株式会社が提供する「マーケティングオートメーション(MA)」のツールです。MarketoやHubspotなど大手のMAツールに比べて、機能を絞り込んでいるので、ちょっと試してみたいという企業にはとても手軽なツールではないかと思います。価格も月額5,000円~と手軽なところも魅力です。(2020年4月~価格改定で6,000円~になるそうです)

Kairos3の設定

Kairos3は前述した通り、かなり機能を絞り込んでいるため初期設定はめちゃくちゃ簡単です。極端な話、何もしなくてもそんなに困らないかもしれませんが、やっておくべき基本設定は、下記の2つです。

  • Webビーコンの設定 → Kairos3 がWeb解析してくれます
  • DKIMの設定 → 送信メールの電子署名をしてくれます

Webビーコンの設定

Kairos3のターゲットは、 機能的にも価格的にも 中小企業を狙っていそうなので、恐らくWordpressとかをお使いの方が多いのではないかと思います。Googleアナリティクス同様、Webビーコンなので基本的には<head> ~ </head>の中に入れる訳ですが、Googleアナリティクスも必要ですし、SEO対策も必要です。そこで、一気にできるプラグインが「All in One SEO Pack」です。これで、SEOの内部対策は元より、Kailos3のWebビーコンもGoogleアナリティクスのトラッキングコードも簡単に入ります。

初期設定はウィザードでガイドしてくれますが、初期設定をスキップで抜けてしまった方は、「カスタマイズ」→「サイト設定」でWebビーコンとDKIMの場所にたどり着くことができます。


WordPress 「 All in One SEO Pack 」でのタグ挿入

上記のKairos3でコピーしたWebビーコンのタグをAll in One SEO の「一般設定」→「詳細設定」の該当箇所に貼りつけます。投稿ページ、固定ページ、フロントページ、投稿ページのヘッダーの内、使っているページに貼りつけます。全部貼っておけば間違いないです。全部貼っても害はありません。使ってなければ使われないだけです。これでWebビーコンの設定は終了です。

※All in One SEO Packには、「Googleアナリティクス」の項目もあるので、設定しておくとよいと思います。

更新頻度がわかりませんが、翌日からKairos3の管理画面「インバウンド・プランナー」からアクセス解析ができるようになっていました。

DKIMの設定

DKIMの設定は、MarketoにもHubspotにもありますが、設定を忘れがちなところも多いような気がします。受信側が受け付けないところもあり、普通の電子メールからは送れるけど、MA経由だと送れないって嘆いているマーケターも多いのかと思います。

Kairos3は、設定項目が少ない分きっちりガイドしていますね。ここでは「お名前.com」をドメインレジストラとして使っている例を紹介したいと思います。


お名前.comでの設定例

まずは、ドメインレジストラに登録するDNSレコードをコピーしておきます。先ほどの「カスタマイズ」→「サイト設定」→「メール署名(DKIM)」から目玉マークにカーソルを持っていくとDNSレコードの確認と表示されるのでクリックします。

次に、お名前.comに行きます。

「ドメイン設定」→「DNS設定/転送設定」に進んでいきます。

その後、該当のドメインを選択して「 DNSレコード設定を利用する 」へ移動します。

次にKairos3で確認したDNSレコードを貼りつけます。

登録するTXTレコードは、2行になります。

お名前.comでの注意点!

Kairos3では、ホスト名にドメイン名が入っている状態です。お名前.comでは最初からドメイン名(上記の例では、.digitaldrop.co.jp)がホスト名に入っているのでドメインは消して入れる必要があります。

これで初期設定は終了です。ほぼないですね!あとは各キャンペーンの設定(インバウンド・アウトバウンド)のみです。

※おまけ

Webビーコンとは?

Webビーコンは、Googleアナリティクスでも使われている「JavaScriptとCookieを使用した解析ツール」です。Webビーコンの一般的な動作はこんな感じです。

  1. あらかじめ発行されたJavaScriptの「トラッキングコード(追跡用コード)」をWebページに埋め込んでおきます。
  2. ユーザーがWebサイトにアクセスすると、JavaScriptのコードがユーザーのブラウザーにロードされ実行されます。このときにJavaScriptはユーザーのブラウザーにcookieを保存し、ユーザーが訪問した回数などを識別する際に利用されます。
  3. ロードされたJavaScriptはユーザーの行動情報について収集し、サーバー上にそれら情報をアップロードします。
  4. 管理画面から収集されたデータを確認します。

DKIMとは?

メールは受信はドメインで制御されているものの、送信に関して言えばどこからでも送れてしまいます。インターネット上には、任意のアドレスでメール送信ができてしまうところも存在します。そうしたなりすましの防止をしてくれるのが、DKIM (DomainKeys Identified Mail) になります。 メールを送信する際に送信元が電子署名を行い、 受信者がそれを検証することで、 送信者のなりすましやメールの改ざんを防ぐことができます。

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