SEO対策で重要視されるE-E-A-Tとは?

SEO対策で重要視されるE-E-A-T

SEO対策において重要視される要素がE-E-A-T(Experience、Expertise、Authoritativeness、Trust)です。これらは、コンテンツがどれだけユーザーにとって信頼でき、価値があるかを示す指標となります。実際、E-E-A-Tを意識したコンテンツ作りは、検索エンジンからの評価を高め、検索順位を向上させるために不可欠です。本記事では、E-E-A-Tの各要素と、それらを効果的に対策する方法について詳しく解説します。


SEO対策におけるE-E-A-Tとは?

Googleは、より良質なコンテンツを上位表示させるために、2018年8月のコアアルゴリズムアップデートより、E-A-T(専門性、権威性、信頼性)をSEOの評価項目として重視するようになりました。さらに2022年12月15日、Googleの品質評価ガイドラインにおいて新たな「E」 であるExperience(経験)」が追加され、E-E-A-Tへとアップデートされました。本記事では、SEOにおけるE-E-A-Tとは何か、またその対策方法について解説していきます。これらを理解することでユーザーが求める良質なコンテンツを作ることが可能になります。
出典:Google 品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加

Experience(経験)とは?

Experience(経験)は、コンテンツがどれだけ実体験に基づいて作成されているかを評価するものになります。その背景には、切り取り記事やコタツ記事の蔓延、さらにはChatGPTなどの生成AIの台頭により、「経験」の含まれない2次情報の量産があります。

例えば、「確定申告のやり方」という記事があったとしましょう。一つはマニュアルから抽出してきた記事、もう一つは実際に行った記事があるとしましょう。実際行った記事には、つまずくポイントや経験から導き出されたインサイトが含まれているはずです。どちらの方が読者にとって有益でしょうか?言うまでもなく、経験に基づいた記事になります。Experience(経験)とは、経験した人しかできない唯一無二の情報です。Googleは、こういった経験に基づいた1次情報を高く評価しています。

Expertise(専門性)とは?

Expertise(専門性)は、コンテンツがどれだけ深く、正確で、専門的な知識を持って作成されているかを評価するものになります。専門性が高いコンテンツは、読者にとって有益で、検索エンジンにも高く評価されます。また、実務経験や研究結果に基づいた情報提供も専門性を裏付ける要素です。Googleは、YMYL(Your Money Your Life)コンテンツにおいて、特に専門性を重視します。YMYLコンテンツとは、ユーザーの生活や健康、財産に重大な影響を与える情報を指します。具体的には、医療、金融、法律、公共安全などの分野が該当します。健康や財産を損なえば、そのコンテンツだけでなく上位表示させた検索エンジンの評価にもつながってしまいます。

Authoritativeness(権威性)とは?

Authoritativeness(権威性)は、コンテンツが信頼できる情報源として認知されているか、また優れたコンテンツであると第三者に認められているかを評価するものになります。具体的には、コンテンツが他のサイトやSNS等で被リンクとして紹介されている、また被リンク先も関連する機関や組織によって行われている場合、権威性の高いサイトとして認識されます。

Trust(信頼性)とは?

Trust(信頼性)は、サイト自体の運営者が信頼できるのか、またWebサイトの安全性などを評価するものになります。残念ながらインターネット上には、誤った情報や偏った情報が多く存在しています。つまり、「誰が」、「何の情報」を提供しているのか重要になります。例えば、ペンネームだけ公開している個人サイトと会社の住所、電話番号、利用規約などを記載してある企業サイトがあった場合、情報ソースとしてどちらが信頼できるでしょうか?言うまでもなく運営者の身元がしっかりしている方になります。


E-E-A-Tを対策するには?

E-E-A-Tを対策するには

Experience(経験)対策

自身の経験に基づいたコンテンツ制作を心がけましょう。但し、必ずしも著者自身の経験である必要はありません。その分野の専門家や経験者にインタビューをして得た情報を基に、独自のインサイトを加えることができるなら、自身の経験と同様に貴重なものになるでしょう。また、B to Cではお客様の声、B to Bでは導入事例など、顧客の体験なども盛り込むのも非常に効果的です。

Expertise(専門性)対策

専門性を高めるためには、まずその分野の専門家が執筆することが重要です。執筆者の資格や経験もプロフィールで明示し、読者に信頼感を与えましょう。また、信頼できる情報源を引用することも大切です。学術論文や専門家の意見を取り入れることで、コンテンツに深みと信頼性が増します。さらに、読者の質問に対して専門的な知識で具体的に答えることで、専門性がより強調されます。専門用語を正しく使い、必要に応じて説明を加えることも、コンテンツの信頼性を高めるポイントです。最後に、実績や事例を紹介することで、実際の経験に裏付けられた信頼性を示すことができます。

Authoritativeness(権威性)対策

良質なコンテンツを作成し、信頼できる多くの組織から被リンクをもらうことで権威性を高めることができます。被リンクも信頼のある組織であればあるほど権威性は増します。例えば、国、公共機関、大学などの研究機関です。しかし、そういった組織から被リンクをもらうのは容易なことではありません。そのためにSNSやプレスリリースを活用し、多くの組織に認知してもらいます。但し、通常の被リンクはfollow属性(SEO評価を渡す)であるのに対して、SNSの被リンクの場合、nofollow属性(リンク元を辿らない→SEO評価を渡さない)となっているため、厳密にはSNSからの被リンクは関係ないとされていますが、認知度は向上するためSNSの活用も必須となります。

Trust(信頼性)対策

運営者の会社名、事業内容、住所、電話番号など、運営者の身元を明らかにすることで、「その情報は誰が言っているのか」をきちんと検索エンジンに伝えることで信頼性を高めることができます。またサイト自体の安全性を担保するために、httpの通信ではなくhttps を使ったSSL化をすることも信頼性の向上に貢献します。


まとめ

SEO対策におけるE-E-A-T(Experience、Expertise、Authoritativeness、Trust)を向上させることで、ユーザーにとって価値のある情報を提供することができます。そういった価値あるコンテンツだからこそ、検索エンジンは評価し、よりアクセスしやすい上位に表示させます。SEO対策は、一にも二にも「ユーザーファースト」の良質なコンテンツをいかに提供できるかがカギになります。常にユーザーを意識して、価値のあるコンテンツを提供しましょう。

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