SEOに悩むマーケターさんへ!
Google検索での上位表示は、日本市場におけるデジタルマーケティング戦略の核となります。特に、外資系企業の日本支社、スタートアップ企業などブランドと信頼性を担保し、質の高いリードを獲得するためには、SEO(検索エンジン最適化)への深い理解が不可欠です。
しかし、「SEOは専門的で分かりにくい」「外注先に任せきりで良いのか不安」と感じているマーケティングご担当者様も多いのではないでしょうか。
この記事は、まさに今、SEO施策の外注を検討されている多忙なマーケターの皆様に向けて、Googleが検索順位を決定する「仕組み」の核心と、上位表示のために「外注先に必ず確認すべき4つの重要要素」を、可能な限りシンプルに、そして分かりやすく解説します。
この記事の最後にプレゼント企画を記載していますので、ぜひ最後までお読みください。
- Google検索順位を決定する基本プロセス(クロール・インデックス・ランキング)
- 検索順位を左右する主要要素(コンテンツ品質・E-E-A-T・リンク・テクニカルSEO)
- SEO外注時の確認項目およびパートナー選定基準
- SEO施策の運用サイクルと主要KPI
目次
- 1 Google上位表示の仕組みを理解しよう
- 2 上位表示を決定づける4つの重要要素
- 3 SEO施策開始後の流れとKPI設定
- 4 よくある質問(FAQ)
- 4.1 結局、SEOの外注先に何を一番に確認すべきですか?
- 4.2 SEO対策を始めてから、実際に効果が出る(順位が上がる)まで、どれくらいの時間がかかりますか?
- 4.3 Googleの「コアアップデート」とは何ですか?昨日まで1位だった順位が急に落ちた場合、どう対処すればよいですか?
- 4.4 X(旧Twitter)やInstagramなど、SNSでの「いいね」やシェア、フォロワー数はGoogleの順位に直接影響しますか?
- 4.5 検索意図が重要とのことですが、そもそも対策すべき「キーワード選定」はどのように行うのが正しいのでしょうか?
- 4.6 SEOとSEM(リスティング広告)の違いは何ですか?両方やるべきでしょうか?
- 4.7 古い記事や品質の低い記事をサイトに放置しておくと、サイト全体の評価(ドメインパワー)に悪影響がありますか?
- 4.8 競合サイトがどのようなキーワードで流入を獲得しているか、またはどのような被リンクを得ているかを知る方法はありますか?
- 5 google上位表示の仕組みまとめ
- 6 【無料プレゼント】被リンク獲得アプローチ先リスト
Google上位表示の仕組みを理解しよう

まずは、どのようにして星の数ほどあるページの中から、Googleが情報を並び替えるのかについて見ていきましょう。
【基本】Google検索順位が決まる3ステップ
SEO施策の詳細に入る前に、大前提となる「Googleがどのようにして検索順位を決めているか」という基本的なプロセスを理解しておきましょう。このプロセスが滞っていると、どれだけ素晴らしいコンテンツを制作しても、永遠に検索結果に表示されません。
この流れは、巨大な図書館に新しい本が収蔵され、利用者に推薦されるプロセスに似ています。
ステップ1:クロール(Crawl)
まず、Googleは「クローラー(またはGooglebot)」と呼ばれるロボットをインターネット上に放っています。このクローラーが、世界中のWebサイトを巡回し、新しいページや更新されたページを発見します。
図書館で言えば、「新刊や改訂版の情報を収集する司書」のような存在です。クローラーは、既存のページにあるリンクを辿って、次々と新しいページへと移動していきます。
ステップ2:インデックス(Index)
クローラーが発見したページは、その内容(テキスト、画像、動画、含まれるリンクなど)がGoogleによって解析されます。そして、その情報がGoogleの巨大なデータベース(=インデックス)に登録されます。
これは、収集した本を「これはビジネス書」「これは小説」と分類し、内容を理解した上で図書館の本棚に整理・収蔵する作業に相当します。このインデックスに登録されて初めて、そのページは検索結果の候補となります。
ステップ3:ランキング(Ranking)
最後に、ユーザーがGoogleで特定のキーワード(例:「google 上位表示 仕組み」)を検索します。その瞬間、Googleはインデックスの中から、そのキーワードに関連するページを瞬時に選び出します。
そして、200以上あると言われる独自の評価基準(アルゴリズム)に基づき、「ユーザーの疑問に最も的確に答えているのはどのページか」「最も信頼できる情報はどれか」を総合的に判断し、順位付け(ランキング)して検索結果に表示します。これが、私たちが目にする検索順位です。
確認ポイント
施策の第一歩として、外注パートナーに「自社サイトが正しくGoogleにインデックスされているか」の診断を依頼してください。 「Google Search Console(サーチコンソール)」という無料ツールを使えば、どのページがインデックスされ、どのページが何らかの理由で除外されているかを確認できます。
新しく公開した製品ページや重要なブログ記事が数日経ってもインデックスされない場合、サイトの基本的な設定(後述するテクニカルSEO)に重大な問題が隠れている可能性があります。まずはこの「土台」の確認から始めるのが鉄則です。
上位表示を決定づける4つの重要要素

Googleのランキングアルゴリズムは非常に複雑で、そのすべては公開されていません。しかし、近年のGoogleの発表やアップデートの傾向から、検索順位を決定づける上で特に重要視されている4つの柱が存在します。
SEOの外注先を選定・評価する際は、パートナーがこの4要素をどれだけ深く理解し、具体的な戦略に落とし込んでいるかで判断してください。
① 質の高いコンテンツ:ユーザーの「検索意図」に応えているか
最も重要かつ根本的な要素です。Googleの最大の使命は、ユーザーの疑問や悩みに「最も的確に、そして満足のいく形で」答えることです。
かつてのSEOでは、キーワードをとにかく多く詰め込むといったテクニックが横行しましたが、現在のGoogleはそうしたページを評価しません。重視されるのは、ユーザーがそのキーワードで検索した「意図(インテント)」を深く理解し、その答えを分かりやすく提供するコンテンツです。
例えば、「マーケティング 外注」と検索するユーザーは、単に「外注」という言葉の意味を知りたいのではなく、「外注するメリット・デメリットは何か?」「費用相場は?」「信頼できる会社の選び方は?」といった、より具体的な課題や悩み(=検索意図)を抱えている可能性が高いです。
この意図を正確に読み解き、網羅的かつ専門的に回答できるコンテンツこそが、Googleに「質の高いコンテンツ」と評価されます。
外注先チェックポイント
- RFP(提案依頼書)で確認すべき質問:
- 「弊社のターゲット層(例:B2B企業の決裁者)に対して、このキーワード群からどのような検索意図を想定していますか?」
- 「その検索意図に対し、どのようなコンテンツ構成(見出し構成)で解決策を提示しますか?」
- キーワード選定プロセスの確認:
- 外注先がキーワード選定の際、単に検索ボリューム(月間検索数)だけで判断していないかを確認しましょう。「検索意図の分析」や「キーワードの分類(情報を知りたい「Knowクエリ」か、何かを購入したい「Buyクエリ」かなど)」をどの程度重視しているか、そのプロセスを説明してもらってください。
- ビジネスゴールとの連携:
- 貴社のビジネスゴール(例:B2Bのリード獲得、製品デモの申し込み)と、検索意図を満たすコンテンツ(例:課題解決のノウハウ記事、導入事例)をどう結びつけるか。
- 記事を読んだユーザーを、最終的なコンバージョン(CV)にどう導くか(例:記事末尾へのCTA(行動喚起)ボタン設置、関連資料ダウンロードへの誘導など)の「導線設計」まで具体的に提案してもらってください。
② E-E-A-T:サイトと著者の「信頼性」を示せているか
E-E-A-T(イーイーエーティー)は、Googleがコンテンツの品質を評価するために用いる、非常に重要なガイドラインです。これは4つの要素の頭文字を取ったものです。
- E – Experience(経験):
- コンテンツの作成者が、そのトピックについての実体験(製品を実際に使った、そのサービスを体験したなど)を持っているか。
- E – Expertise(専門性):
- 作成者がその分野の専門家であるか。そのトピックに関する知識やスキルを保有しているか。
- A – Authoritativeness(権威性):
- サイト全体や作成者が、その分野の第一人者、あるいは権威ある情報源として広く認知されているか。
- T – Trustworthiness(信頼性):
- サイトや情報が信頼できるか。情報が正確か、サイトが安全か(SSL化されているかなど)、運営者情報が明確か。
特に、金融や医療(YMYL:Your Money or Your Life)の分野ではこのE-E-A-Tが極めて厳格に評価されますが、B2Bマーケティングにおいても、企業の信頼性を示す上で不可欠な要素です。
ナスダック上場企業の日本支社であれば、グローバルで培った「権威性」や「専門性」は、他社にはない強力な武器です。これをWebサイト上で明確に示さない手はありません。
外注先チェックポイント
- 著者・監修者情報の明記:
- 記事ごとに、「誰が(どのような専門性を持つ人物が)執筆・監修したか」を明記する提案があるか。貴社の専門家(例:プロダクトマネージャー、コンサルタント)に監修を依頼し、そのプロフィールを掲載する体制を提案してくるか確認しましょう。
- 運営者情報の整備:
- 「会社概要」「事業内容」「所在地」「問い合わせ先」といった基本的な運営者情報が、サイト上の分かりやすい場所に明確に記載されているか。これは信頼性の土台です。
- コンテンツの正確性と独自性:
- 特にB2B領域では、情報の正確性が企業の信頼に直結します。ファクトチェックの体制や、引用元・データ出典を明記するルールについて確認しましょう。
- 「経験」の提示:
- 単なるノウハウ記事だけでなく、貴社独自の「経験」を示すコンテンツ、すなわち「導入事例(ケーススタディ)」や「お客様の声」をSEOの観点からも積極的に活用する提案があるか。これらはE-E-A-Tを高める上で非常に有効です。
③ 内部リンク・外部リンク:サイトの評価を高める「推薦状」
リンクは、Webページ間の「関連性」と「重要度」を示す指標です。Googleはリンクを「推薦状(投票)」のように捉えています。
内部リンク(自社サイト内のリンク)
自社サイトのページ同士(例:ブログ記事からサービスページへ)を繋ぐリンクです。
- 役割1(ユーザー): 関連する記事へユーザーを誘導し、サイト内を回遊しやすくします。これにより、ユーザーはより深い情報を得られ、サイトの滞在時間も長くなります。
- 役割2(Google): Googleのクローラーがサイトの構造を理解しやすくなります。また、「この記事とこの記事は関連性が高い」と伝えることで、サイト全体のテーマ性(専門性)をアピールできます。
外部リンク(外部サイトからの被リンク)
他のWebサイトから、自社サイトへ向けて貼られたリンクです。
これがSEOにおいて非常に強力な要素となります。なぜなら、質の高い外部サイトからのリンクは、「このサイトは信頼できる、有益な情報源だ」という客観的な「推薦状」とみなされるからです。
重要なのは「質 > 量」です。 関連性のない低品質なサイトから大量にリンクされても評価は上がりません。むしろ、Googleのガイドラインに違反する「不自然なリンク」とみなされ、ペナルティを受けるリスクさえあります。
外注先チェックポイント
- 内部リンク戦略:
- サイト内の主要ページ(最もCVに繋げたいサービスページなど)に評価が集まるよう、どのような内部リンク構造(例:関連性の高い記事群から中央の重要記事へリンクを集める「トピッククラスターモデル」など)を設計・提案してくれるか確認してください。
- 外部リンク獲得(リンクビルディング)戦略:
- (最重要警告) 「低品質なリンクを100本〇〇円で購入します」「サテライトサイト(被リンク専用の別サイト)を大量に作ります」といった、いわゆる「ブラックハットSEO」を提案する業者は絶対に避けてください。これはGoogleが最も嫌う手法であり、検索順位が下がるどころか、検索結果から除外される(インデックス削除)最悪の事態を招きます。
- 見極めポイント: 信頼できるパートナーは、「自然に他メディアから引用・紹介されるような(=質の高い被リンクを獲得できる)コンテンツ」を企画・提案してきます。
- 具体例:「業界の動向をまとめた調査レポートの作成・発表」「独自性のあるインフォグラフィックの制作」「有力メディアへの寄稿(ゲストポスト)」など、貴社の権威性・専門性を活かした「コンテンツ主導のリンクビルディング」を提案しているかを見極めましょう。
④ テクニカルSEO:快適な閲覧体験(UX)という「土台」
テクニカルSEOは、サイトの「土台」を整え、Googleがクロールしやすく、かつユーザーがストレスなく快適に閲覧できるようにする技術的な施策群です。
どれだけコンテンツが素晴らしくても、ページの表示が極端に遅かったり、スマートフォンで表示が崩れていたり、リンク切れだらけだったりすれば、ユーザーは離脱してしまいます。Googleはこうしたユーザー体験(UX)の悪化を敏感に検知し、サイトの評価を下げます。
主なテクニカルSEOの要素には以下のようなものがあります。
- サイト表示スピード(Core Web Vitals):
- ページの読み込み速度、クリックなどの操作への反応性、表示の安定性といった指標。表示が遅いサイトは致命的です。
- モバイルフレンドリー:
- スマートフォンやタブレットで表示・操作がしやすいか。現在のGoogleはPCサイトではなくモバイルサイトを基準に評価(モバイルファーストインデックス)しています。
- SSL化(https):
- URLが「http://」ではなく「https://」で始まっているか。通信を暗号化し、ユーザーの情報を守るセキュリティ対策であり、Googleはこれを必須要件としています。
- サイト構造(XMLサイトマップ、パンくずリストなど):
- Googleのクローラーにサイトの全体像(どのようなページが存在するか)を正しく伝える設計図(XMLサイトマップ)や、ユーザーが今サイトのどこにいるかを示す道しるべ(パンくずリスト)の整備。
外注先チェックポイント
- サイト監査(Audit)レポート:
- 契約前に、現状のサイトが抱えるテクニカルSEOの問題点を網羅的に洗い出す「サイト監査レポート」の提出を依頼できるか確認しましょう。この診断能力が、その業者の技術力を測るバロメーターになります。
- 具体的な改善提案:
- Core Web Vitalsのスコアが低い場合、「画像のファイルサイズを圧縮する」「不要なJavaScriptを削除する」「サーバーの応答速度を改善する」など、貴社のエンジニアチームやWeb担当者と連携できる具体的な改善策を提示できるか。
- グローバルサイトとの連携(hreflang設定):
- (外資系企業の場合、特に重要)本国のサイト(英語)と日本支社サイト(日本語)が存在する場合、両者が「同じ内容の別言語版」であることをGoogleに正しく伝える「hreflangタグ」という設定が必要です。
- この設定が適切に行われているか、あるいは設定漏れがないかを診断・提案できるか確認してください。これが無いと、日本向けのページが本国サイトと「重複コンテンツ」とみなされ、評価が分散してしまうリスクがあります。
SEO施策開始後の流れとKPI設定

SEOは「コンテンツを作って終わり」「設定を直して終わり」ではありません。市場のトレンド、競合の動き、そしてGoogleのアルゴリズムアップデートは常に変化しています。施策の成果を測定し、継続的に改善(PDCA)を回していくプロセスこそが成功の鍵です。
外注パートナーとは、このPDCAサイクルをいかにスムーズに、かつ戦略的に回していけるかが重要になります。
施策開始後のPDCAサイクル
一般的なSEOの運用サイクルは以下のようになります。
- 計画(Plan):
- (初期段階)キーワード戦略、コンテンツ計画、テクニカル改善のロードマップを策定。
- 実行(Do):
- 合意したプランに基づき、新規コンテンツの作成、既存記事のリライト(修正・最適化)、テクニカルSEOの改修を実行します。
- 測定・分析(Check):
- 外注先から、最低でも月次でパフォーマンスレポートを受け取ります。このレポートには、順位変動、オーガニック流入(セッション)数、CV数などのデータが含まれます。
- 重要なのは「データが羅列されているだけ」のレポートではなく、「なぜ順位が上がったのか/下がったのか」「どのコンテンツがCVに貢献したのか」という「分析と考察」が明確に記載されていることです。
- 改善(Action):
- 分析結果に基づき、「次月は何を改善するか」の具体的なアクションプランを提示してもらいます。(例:「この記事は流入が多いがCVに繋がっていないため、CTAを改善する」「競合がこのトピックで上位に来たため、既存記事に情報を追記してリライトする」など)
- この「改善提案の質」が、パートナーの能力を最も反映します。
見るべき重要業績評価指標(KPI)
SEO施策の評価において、検索順位だけを追いかけるのは非常に危険です。順位が上がっても、それがビジネス成果(売上やリード)に繋がらなければ意味がありません。
貴社のビジネスゴールに紐づいた、重層的なKPIを設定しましょう。
- プロセスKPI(施策が正しく実行されているか):
- 対策キーワードの検索順位
- オーガニック流入(セッション)数
- キーワードの表示回数(インプレッション)
- ゴールKPI(ビジネス成果に繋がっているか):
- コンバージョン(CV)数(例:資料請求、問い合わせ、デモ申し込み)
- コンバージョン率(CVR)
- オーガニック流入経由の商談化数・受注数(可能であればSFA/CRMツールと連携して計測)
- ブランディングKPI(中長期的な資産になっているか):
- 指名検索(会社名、独自のサービス名、製品名)での検索数
- (指名検索数の増加は、SEO以外の施策も含めたマーケティング活動全体の成果であり、ブランド認知が向上している証拠です)
よくある質問(FAQ)
最後に、マーケティングご担当者様から特によくいただく質問にお答えします。
結局、SEOの外注先に何を一番に確認すべきですか?
「弊社のビジネスゴール(KGI)を理解した上で、どのようなSEO戦略(どのキーワードで、どのようなコンテンツを、なぜ作るのか)を提案してくれますか?」と質問してください。
「順位を絶対に上げます」「リンクを〇本増やします」といった、小手先のテクニック(=作業)だけをアピールする業者には注意が必要です。
最も重要なのは、貴社のビジネスの「成果(例:リード獲得単価の改善、特定プロダクトの認知向上)」にコミットし、そのための論理的な戦略と実行体制を提示できるパートナーを選ぶことです。
Googleの仕組みを理解していることは大前提として、それ以上に「貴社のビジネス」を理解しようと努めてくれるかどうかが、最良のパートナーを見極めるポイントです。
SEO対策を始めてから、実際に効果が出る(順位が上がる)まで、どれくらいの時間がかかりますか?
施策内容や競合状況によりますが、即効性はありません。一般的に、新規コンテンツがGoogleに評価され順位が安定するまで、最低でも3ヶ月~半年は必要です。競争が激しい主要キーワードや、サイト(ドメイン)が新しい場合は、1年以上かかることも珍しくありません。SEOは広告と異なり、中長期でWebサイトという「資産」を築く投資と捉えるのが適切です。
Googleの「コアアップデート」とは何ですか?昨日まで1位だった順位が急に落ちた場合、どう対処すればよいですか?
コアアップデートとは、Googleが検索アルゴリズム全体(品質評価の基準)を大幅に見直す、年に数回の大規模更新のことです。順位が急落した場合、ペナルティではなく評価基準の変更が原因である可能性が高いです。慌てず、Googleが公表する品質評価ガイドライン(特にE-E-A-T)に立ち返り、「ユーザーにとって真に有益か」を再検証し、コンテンツをリライト(改善)するのが最善策です。
X(旧Twitter)やInstagramなど、SNSでの「いいね」やシェア、フォロワー数はGoogleの順位に直接影響しますか?
Googleは「SNSでのいいね!やシェア数」を、直接的なランキング要因にはしていないと公言しています。しかし、SNSでコンテンツが拡散(バズる)と、多くの人の目に触れます。
その結果、記事を読んだ誰かが自身のサイトで紹介(=質の高い被リンクを獲得)する可能性が高まります。この「被リンク」がSEO評価を高めるため、間接的な効果は非常に大きいと言えます。
検索意図が重要とのことですが、そもそも対策すべき「キーワード選定」はどのように行うのが正しいのでしょうか?
検索ボリューム(検索数)だけでなく、「検索意図」と「ビジネスへの貢献度」で選びます。まず自社の顧客が購入プロセス(認知・比較・検討)で検索するであろう言葉を洗い出します。
次に、その意図が自社の商材と合致し、CV(成果)に繋がるかを見極めます。最後に競合を調査し、自社がより優れた回答を提供できる「勝てるキーワード」から優先順位をつけて対策します。
SEOとSEM(リスティング広告)の違いは何ですか?両方やるべきでしょうか?
SEOは検索結果の「自然検索枠(無料)」での上位表示を目指す中長期施策です。効果が出るまで時間がかかりますが、クリックに費用は発生せず、コンテンツが資産になります。
SEM(リスティング広告)は「広告枠(有料)」を買い、即時に表示させる短期施策です。両者は補完関係にあり、併用が最も効果的です。例えば、広告でCVRが高いと分かったキーワードでSEOを強化する、などの戦略がとれます。
古い記事や品質の低い記事をサイトに放置しておくと、サイト全体の評価(ドメインパワー)に悪影響がありますか?
はい、悪影響があります。Googleはページ単位だけでなく、サイト全体の品質も評価しています。情報が古い、内容が薄い、検索意図とずれている低品質な記事が大量にあると、「このサイトは全体的に質が低い」と判断され、サイト全体の評価が下がる可能性があります。
定期的に記事を見直し、リライト(改善)するか、価値がなければ削除・noindex(非表示)にする「コンテンツ整理」が重要です。
競合サイトがどのようなキーワードで流入を獲得しているか、またはどのような被リンクを得ているかを知る方法はありますか?
Googleは他社の詳細情報を公開していません。しかし、「Ahrefs (エイチレフス)」や「Semrush (セムラッシュ)」といったサードパーティ製の専門SEO分析ツールを使えば、高精度で推測が可能です。
これらのツールで競合ドメインを調査すれば、どのキーワードで流入(トラフィック)を得ているか、どのようなサイトから被リンクを獲得しているかを一覧で把握でき、自社の戦略立案に役立ちます。
google上位表示の仕組みまとめ
Googleの検索上位表示の仕組みは、一見複雑に見えますが、その根底にある理念は非常にシンプルです。それは、「ユーザーにとって最も有益で信頼できる情報を、最も快適な形で提供する」ことです。
今回解説した4つの重要要素は、すべてこの理念を実現するためにGoogleが設定した具体的な評価基準に他なりません。
- 質の高いコンテンツ(=有益な答え)
- E-E-A-T(=信頼できる情報源)
- 内部・外部リンク(=情報の関連性と客観的評価)
- テクニカルSEO(=快適な閲覧体験)
SEO施策の外注を成功させる鍵は、これらの仕組みをマーケター様ご自身が概要だけでも理解し、「順位」という表面的な数字だけでなく、「ビジネス成果」という共通のゴールに向かって伴走してくれる信頼できるパートナーを見極めることです。
【無料プレゼント】被リンク獲得アプローチ先リスト
記事内でも解説したように、Google上位表示の1つの大きな鍵となるのが「質の高い外部リンク(被リンク)」です。 しかし、一方的に被リンクをしてくれるサイトはそうそうありません。
そこで今回、BtoBマーケティング担当者様が、正攻法でサイトの権威性を高めるために活用できる「優良被リンク獲得アプローチ先リスト」をご用意しました。
100%とは言えませんが、かなりの確率で高ドメインランクのサイトから被リンクを得る可能性が高いサイトを10個リストにしてプレゼントいたします。
「欲しい!」というマーケターさんは、下記のフォームよりリクエストしてください。期間限定ですので、お早めに。
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